観光2026年9月21日

タイ、米国からの訪問者150万人を目標に設定 TATがニューヨーク・シカゴ・ロサンゼルスの事務所を同一戦略で連携

スラサック・パンチャルーンウォラクン観光・スポーツ相が9月17日にニューヨークで戦略会議を主宰。2025年の米国人旅行者は平均14.59泊滞在し、1回の旅行で69,415バーツ以上を消費しました。

タイは米国市場に対する目標を数字で示しました。2026年9月21日、タイ国政府観光庁(TAT)は米国からの訪問者150万人という目標を発表し、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスにある北米の3事務所が、今後は「Value over Volume(量より質)」という一つの計画のもとで活動すると説明しました。この計画は、消費額の高い旅行者、明確に定めた優先セグメント、そして航空会社や旅行業界とのより緊密な連携を柱としています。

この方針は、9月17日にTATニューヨーク事務所で開かれた戦略会議で決まりました。会議はスラサック・パンチャルーンウォラクン観光・スポーツ相が主宰し、TAT理事会のナットリヤー・タウィーウォン議長、TATのタパニー・キアットパイブーン総裁、TAT幹部が出席しました。会議後、TATは事務所の新しい拠点を祝う仏教の祈祷式を執り行い、在ニューヨーク・タイ総領事のソムジャイ・タパオポン氏が参列しました。この日は、TATのニューヨーク駐在61周年の節目でもあります。同事務所は1965年5月15日に「Tourist Organization Thailand New York Office」として業務を始めました。

数字を見れば、この重点化の理由が分かります。2025年にタイが迎えた米国からの訪問者は1,081,929人で、到着数が100万人を超えたのは2年連続です。平均滞在は14.59泊、1人1回の旅行あたりの消費額は69,415バーツを超えました。2026年1月1日から9月15日までの米国からの到着数は716,983人となっています。

タパニー総裁は、大臣自らの出席は、タイが長距離市場としての米州を重視していることの表れだと述べました。さらに、TATはより長く滞在し、より多く消費し、より深い体験を求める旅行者に焦点を当てており、関心を実際の旅行につなげられるパートナーシップがそれを支えると付け加えました。

目標達成に向けて、TATはニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスの各事務所を、チーム・タイランド、航空会社、ツアーオペレーター、観光パートナーと連携させます。掲げられた狙いは、適切な商品の開発、旅行者の行動変化への対応、そして年間を通じた安定した需要の維持です。優先セグメントは、ラグジュアリー、ウェルネス、ガストロノミー、スポーツツーリズムに加え、ミレニアル世代とZ世代、多世代家族、LGBTQ+の旅行者です。

フィルムツーリズムと、いわゆる「セットジェッティング」(作品のロケ地を巡る旅)もこの取り組みと並行して進みます。タイは『ホワイト・ロータス』シーズン3、『ジュラシック・ワールド/復活の大地』、『エイリアン:アース』、『The Challenge』シーズン42など、一連の国際的な作品に登場してきました。TATはこうした露出を、具体的な目的地、食、ウェルネス、文化、自然、地域の暮らしへの関心につなげたい考えです。

旅行者にとって役立つのは、この数字の裏にある旅行者像です。2週間の滞在があれば、地域をまたいで移動できます。バンコクで数日過ごし、その後チェンマイへ、あるいはプーケットと島々へ。こうした旅程では、少なくとも一部の区間でレンタカーやスクーターを使うことが少なくありません。そして太平洋を越える長距離フライトの後では、分かりにくい料金や、カウンターで初めて出てくるデポジットに付き合う余裕はほとんど残っていません。

Balm Rentalsは、まさにそうした旅行者を念頭に作られています。このマーケットプレイスは、審査を経て合法的に営業するレンタル事業者を集め、料金、デポジット、レンタル条件を支払い前に旅行者自身の言語で表示します。iOS、Android、ウェブのいずれからも利用できます。アジアでスクーターを借りたことがないロサンゼルスやシカゴからの初めての旅行者にとって、これで手探りの部分はほぼなくなります。地元のレンタル事業者にとっては、TATが成長市場として位置づけた市場へ届く追加の窓口であり、業界自身の取り組みを補うものであって、競合するものではありません。

ニューヨークに一つの事務所を開いてから61年、TATは米国を、意図をもって育てる市場として扱っています。150万人という目標が達成されれば、やって来るのは長く滞在し、各地を移動し、長旅の労力に見合うサービスを期待する旅行者たちです。

すべてのニュース